里親になる前に

“新しい家族のペット”を迎える前に確認してください!

ペットを飼うことを伝え、同意していますか?

一緒に暮らしているご家族や同居人はいますか?
もしかしたらそのペットが苦手かもしれません。
ペットの飼育方法で意見が分かれるかもしれません。
先住ペットが居る場合には他のペットとの相性はどうか、攻撃してしまったりしないかなどを、一人で決めずに必ず話し合ってから決めましょう。

アレルギーの有・無

そのペットの毛やフケ・唾液などによりアレルギーが出てしまうことがあります。
事前にアレルギーが出る可能性がないか調べておきましょう。
今までにアレルギーがなくとも、新たにアレルギーの症状が出てしまう場合もあります。
家族や同居人にアレルギーがないか確認しましょう。

ペットを飼育できる住居・室内飼育が可能ですか?

現在住んでいる家は“ペット不可”ではないですか?
種類によっては鳴き声が大きいペットや、運動量が多く、部屋の中で走り回ったり、小動物でも壁や床に傷をつけたりしてしまうことはあります。
ペット可能である場合でも、飼えるペットの種類や頭数、大きさに制限があることが多いです。よく確認したうえで検討しましょう。
基本ペットは室内飼いです。近隣に住む方に迷惑をかけないように放し飼いにせず、事故によるケガや、感染症などの病気を防ぐためにも室内飼いにしましょう。

ペットを飼育するために必要な費用

ペットの飼育には多くの費用がかかります。
飼い始めてから経済的な理由で行き詰らないように、予め必要な費用を考えておきましょう。
例えば犬の場合(小型犬1頭)、初期費用*1は約4~5万円、その後1か月約3万円かかります。
犬の中でも小型犬~超大型犬、種類によって費用は大きく違います。
そして、突然のケガや病気による治療費などもあります。1回の通院で数千円から数万円かかることもあります。
そのペット特有のなりやすい病気、疾患もあります。
その病気やケガの治療後のリハビリなどのために介護器具や多くの道具を必要とすることもあります。

*1 ペットそのものの費用は含まず、はじめに飼うに当たって必要な品の平均値の合計金額

ペットについての知識が十分にありますか?
それは正しい知識ですか?

  • そのペットは何年生きますか?
  • そのペットはどのくらい成長しますか?
  • そのペットのなりやすい病気や遺伝性疾患を知っていますか?
  • そのペットを飼うときに必要な道具は何ですか?
  • 飼い始める前にそろえてありますか?
  • そのペットに食べさせて良いもの、食べさせてはいけないものは?
  • そのペットの習性、生態を知っていますか?
  • 人に懐かないペットも多くいます。そのペットは?
  • 運動量はどのくらいか知っていますか?
  • 室内の温度調整 何度が過ごしやすい温度か知っていますか?
  • 先住ペットが居る場合、迎えるペットとの相性、同じ部屋で飼っても大丈夫なペットですか?
  • そのペットの診察や治療、入院ができる動物病院がご自宅の近くにありますか?

お迎えを検討しているペットについて、上記の項目それぞれ知っていましたか?

インターネットで調べることもできますが、ネット上にある情報すべてが正確な情報ではありません。「初心者向け」「簡単に飼える」といった表記をしているものがよくありますが、簡単に飼えるペットはほとんどいません。動画サイトやSNSをきっかけにしている場合は特に、動物病院の先生が監修したサイトやそのペット専門の飼育方法の本などで調べるのが良いとされます。

お仕事での長期出張や旅行・引っ越しが近日に控えてはいませんか?

迎えたばかりのペットは、まず新しい環境に慣れるまでに時間がかかります。
慣れるまではストレスも感じやすく体調を崩しやすくなります。そんな中、長期ペットホテルなどで預けられたり、旅行で長時間車に乗ったり、引っ越しでさらに新しい環境、車での移動はペットにとってかなりの負担になります。
ペットを迎えたらおうちで新しい環境に慣れるまでしばらく様子を見てください。

近隣の方に迷惑をかけないように配慮できますか?

鳴き声や臭い、放し飼い、散歩時の糞尿の放置による、近隣に住む方とのトラブルが起きています。毎日のお世話や飼育場所の掃除、室内で飼育する、散歩時の排せつ物を回収、マーキングあとに水をかけて流す、防音対策やしつけ、十分な運動をさせる、などといった当たり前のことですが、できておらずトラブルの元になってしますことが多々あります。
場合によっては、飼育を怠ったとして動物虐待とみなし、ペットの飼育を禁止、愛護団体や保護団体に保護されるケースも珍しくありません。
ペットを飼うにはマナーとご近所への配慮も必要です。

高齢のペットのお世話

そのペットが高齢になった時のことを想定しておくことも大切です。
ペットの種類によって寿命はかなり違います。
個体差はありますが、例えばインコ・オウムの種類でよく飼われるセキセイインコやオカメインコは平均10年~長くて20年位で、ヨウム・モモイロインコなど大型のインコ・オウムは平均50年位、長くて60年も生きると言われます。

次に、ペットが高齢になった時、自分が何歳なのか。
例えば65歳の方が大型犬を飼ったとして、寿命は小型犬種と比べて少し短い平均13年ほどです。
高齢期の8歳位をすぎて、病気やケガが原因で歩けなくなったとします。飼い主さんは73歳です。麻痺などの症状で寝たきりで、寝返りをうたせたり、排せつも圧迫して出してあげたり、ごはんも食べやすいように工夫したり、病院に連れて行くときも車まで抱っこです。
大型犬は30kg~超大型犬だと40㎏近くあります。飼い主さんが高齢でなくても大変です。実際、高齢者の方でもそうでなくても、犬がこんなに大きくなって年を取ったら世話が大変になるとは思わなかった、と手放す方も多いです。

災害時など同行避難・準備

近年、地震や津波、台風などの自然災害が増えています。いざ避難となった時、ペットのことを考えていますか?

避難所によってはペットが一緒に入ることができない場合があります。
入ることができたとしても、ほかの避難者に迷惑が掛からないようにしなくてはいけません。
他の避難してきた人たちやペットに攻撃しない。
避難所で自由にさせず、ケージで大人しく入っていられるようにしておくこと。
トイレもマーキングや粗相を室内でしないようにしつけておくこと。
支援物資もペット用のものは後回しにされることがほとんどで、事前に多めに準備しておくことが必要です。

飼い主のケガや病気などのもしもの時

飼い主の突然のケガ・病気による入院や、仕事の転勤でのペット不可の場所への引っ越し、災害などの影響で、生活環境の変化によりやむを得ず飼育ができなくなる場合があります。
ペットを迎えた時このような事態に備えて、事前に後見人を探しておきましょう。

※当サイトでペットを事前登録して「みらいの里親」を探すことができます。